■ 2) 2年間のシーズンを振り返って(前編) 
   〜個々の成長と、チームワーク〜

――:チーム・サトミの中では、リズが一番変わっていないような気がします。

渡辺:戦い方はまるで変わらないですね。チームワークいかんによって、自分の動きが変わるっていうだけで、基本的にはDFなので。やはり、後ろから付いて行く。後方支援といいますか…(笑)。

――:逆に、エイミーの仕事は増えましたね。


小野:最初の頃は頭脳面の方での活躍、ポジションが大きかったと思うんです。だけど、物語の中で技術的なところもどんどん必要になって、発展していったと思います。それに、楽しむというのがエイミーの中で大きくなったんじゃないでしょうか。楽しんでレースをすることが大事なんだ。それに気が付いたので、特に第25・26話は「楽しむ」という気持ちを根底に置いて演ったつもりです。

――:シリーズ後半では、作戦参謀としても積極的になってきましたよね。

小野:そうですね。

三戸:これまでは各話1度位しかそういうセリフを言ってなかったよね。

小野:ルカとの一体感も顕著に現れてきたので、その分大きくなったんじゃないかと。実はルカが最強なんじゃないかって思ったりもするんですが(笑)。

渡辺:そのうち、猫と犬だけのIGPXが出来たりして…。ワンニャンIGPX(笑)。

――:タケシは如何でしょう?

三戸:タケシは一番変わっていますね。IG-1に参戦した2年間という流れの積み重ねの中で、「おっ変わったかな、でも…いつものタケシだ。あっでも」っていう、あいまいなところがタケシらしい成長の仕方なんですけど。でも、この第25・26話では、端目に見てもガラッと変わったのがわかる成長具合なので、そのあたりを…。キャラを崩さない様に如何に成長を見せるかっていうのがテーマでしたね。

――:シリーズ当初、「チーム・サトミは、個性があるけどバラバラ」というお話を伺っていたんですが。チームワークについては如何でしょうか?

渡辺:それはリーダーから。

三戸:一番正しい形として、コンビネーションを高めていった結果…。というのが顕著に現れているなと思います。レース中に、余計な言い合いというのも少なくなってきましたし、結果として「コンビネーションがあったからできること」というのも提示出来ていると思います。この第25・26話では合わないっていうのがなかったしね。

小野:でも、最初は本当に合わなくて…

渡辺:いつもはバラバラで、合う時は悩みながら合うのがチーム・サトミなんだなって気がしますけどね。

小野:そうそう。最近は、タケシが暴走しなくなった。

渡辺:そうだね。するときはするけどね。

三戸:してない、してない。悪い意味ではひとつもしてない。

小野渡辺:悪い意味ではないよ。

三戸:ちゃんとみんなに提案しているんだよ。こんな暴走の仕方はどお?って(笑)


■3) 2年間のシーズンを振り返って(後編)〜やっぱり欲しいインナーエッジ〜

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